
今年も富士山の開山前後、外国人旅行客などの登山者に混乱が見受けられた。ニュースを見ていると、ある外国人旅行客が「1時間くらい散策しようと思っていたのに、(時間規制で)登れないのは残念」と答えていた◆欧州では、高地トレッキングが人気の観光スタイル。標高2000m超での散策も珍しくなく、高山植物を眺めながらトレッキングを楽しむ◆だが、富士山は独立峰で気候が厳しく、高山植物も多くない。“1時間ほど散策”して楽しむ山ではないということを外国人旅行客はどこまで知っているのだろうか◆建設業では、外国人の活躍を求める場面が今後も増え続ける。日本の当たり前、建設業の当たり前が異国人にとっては当たり前ではないということを理解し、丁寧に繰り返し教育と情報発信をしなければならない。