風波・愛知県の三河湾に浮かぶ離島「佐久島」。港に着岸した船から降りた観光客を潮風とアートが出迎える… | 建設通信新聞Digital

10月12日 日曜日

その他

風波・愛知県の三河湾に浮かぶ離島「佐久島」。港に着岸した船から降りた観光客を潮風とアートが出迎える…

風波
 愛知県の三河湾に浮かぶ離島「佐久島」。港に着岸した船から降りた観光客を潮風とアートが出迎える。島の自然や古い集落に溶け込むように作品群が点在している◆築100年の古民家を丸ごと作品にしたり、作品を通して自然を感じたり。元々あった島の風景を壊すのではなく、丁寧に読み解き、島の歴史や風土に寄り添い新たな魅力を加えることで、島の持ち味を引き立てる◆これはアートによる巧みな地域再生の手法なのだろう。何もない場所に新しい価値を生むのではなく、今あるものに新たな価値を見いだす◆今後の建設業に求められるのも、このような「編集者」としての視点ではないか。全てを壊してつくり替えるのではなく、土地の記憶を生かし、新たな価値を重ねていく仕事が地域を豊かにしていくのではないだろうか。