風波・ある高名な社会学者のエッセーを手に取った。かねてより東京と山裾にある別荘を行き来する… | 建設通信新聞Digital

10月12日 日曜日

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風波・ある高名な社会学者のエッセーを手に取った。かねてより東京と山裾にある別荘を行き来する…

風波
 ある高名な社会学者のエッセーを手に取った。かねてより東京と山裾にある別荘を行き来する二地域生活を続けているという◆氏の別荘は湿気対策のため高床式にしたとあり、同地の出身者として思わず首肯してしまった。久しぶりに訪ねた山間の別荘にカビが生えていたという話は枚挙にいとまがない。建物を地表から離すことで通気性を確保し、カビの繁殖を防ぐことができる◆住宅の機能性を考える上で、その土地の気候や風土に照らすことは不可欠だ。そしてつくり上げられた快適な空間が人々の安定した社会活動を支える基盤となることは言うまでもない◆処暑を過ぎても暑い日が続いている。気候変動の影響によって秋の到来はまだ許されてないようだ。ならば住宅の在り方についても再考の余地があるのではないか。

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