タカミヤ(高宮一雅社長)は、建ロボテック(香川県、眞部達也社長兼CEO)と共同で業界初となるパイプレール運搬ロボット「トレバー」を開発した。7月からレンタルを開始し、既に問い合わせが寄せられるなど注目を集めている。「今後も兵庫県尼崎市の研究開発拠点『タカミヤラボウエスト』などで研究開発を継続し、機能向上と用途拡大を図っていく」(浅井敏夫営業本部事業開発部長)という。
建設業界は人手不足が深刻化してきており、現場は狭あいな場所が多く、かがんだ状態での作業となるため、事故が発生しやすいなど作業員にとって大きな負担となっている。
タカミヤはこうした状況を踏まえ、足場作業の70%を占める運搬作業を自動化する研究開発に着手。約2年をかけて軽さ、強さ、安全性を併せ持つロボットの開発に成功した。
本体は2体のロボットと、台車で構成。重量は28㎏と軽量で、重機を使わず人力での導入が可能だ。レールや台車は単管パイプを組んで作成するため、現場の状況に合わせて長さや幅を自由に調整できる。操作方法はシンプルで、本体のスイッチを押すことで起動・停止するほか、付属のリモコンで遠隔操作もできる。
同社が開発した特殊金具により一度に500㎞までの運搬が可能となっている。運搬速度は時速1.3㎞で、5%の勾配まで登坂できる。実働8時間持続する大容量バッテリーを搭載しており、長時間の連続稼働にも対応する。
安全対策も徹底しており、接触を防止する人感センサー、誤動作を防ぐバンパーセンサー、脱輪防止のレールセンターの3段階の安全センサーを搭載。作業員と周辺環境の安全を最優先に確保する。
同社の実証実験では、トレバー1セットで、作業員約10人分に相当する資材量を運搬した。また、橋脚補修工事では、作業員が本来の専門業務に集中できたことなどにより、ブラケット運搬作業の工数を従来の3分の1に削減したという。
自由度の高さをはじめとするこれらの優れた特徴により、足場材だけでなく鉄筋など各種資機材の運搬にも活用できる。さらに建設現場以外でも、太陽光パネルの設置や物流倉庫の運搬作業などでの活用が見込め、「今後は用途拡大を図りつつ、その状況を見ながらバージョンアップ内容を決めていく」方針だ。
また、同社は仮設機材の調達や運用マーケットプレイス提供、デジタル設計支援などを行う建設ソリューション群「タカミヤプラットフォーム」を展開しており、約120社が参加している。トレバーもその一環として提供され、「顧客サービスの向上を図るだけでなく、プラットフォームの拡大化において、魅力を感じていただけるロボティクス開発の取り組みを今後も継続し進化し続ける」と力を込める。
建設業界は人手不足が深刻化してきており、現場は狭あいな場所が多く、かがんだ状態での作業となるため、事故が発生しやすいなど作業員にとって大きな負担となっている。
タカミヤはこうした状況を踏まえ、足場作業の70%を占める運搬作業を自動化する研究開発に着手。約2年をかけて軽さ、強さ、安全性を併せ持つロボットの開発に成功した。
本体は2体のロボットと、台車で構成。重量は28㎏と軽量で、重機を使わず人力での導入が可能だ。レールや台車は単管パイプを組んで作成するため、現場の状況に合わせて長さや幅を自由に調整できる。操作方法はシンプルで、本体のスイッチを押すことで起動・停止するほか、付属のリモコンで遠隔操作もできる。
同社が開発した特殊金具により一度に500㎞までの運搬が可能となっている。運搬速度は時速1.3㎞で、5%の勾配まで登坂できる。実働8時間持続する大容量バッテリーを搭載しており、長時間の連続稼働にも対応する。
安全対策も徹底しており、接触を防止する人感センサー、誤動作を防ぐバンパーセンサー、脱輪防止のレールセンターの3段階の安全センサーを搭載。作業員と周辺環境の安全を最優先に確保する。
同社の実証実験では、トレバー1セットで、作業員約10人分に相当する資材量を運搬した。また、橋脚補修工事では、作業員が本来の専門業務に集中できたことなどにより、ブラケット運搬作業の工数を従来の3分の1に削減したという。
自由度の高さをはじめとするこれらの優れた特徴により、足場材だけでなく鉄筋など各種資機材の運搬にも活用できる。さらに建設現場以外でも、太陽光パネルの設置や物流倉庫の運搬作業などでの活用が見込め、「今後は用途拡大を図りつつ、その状況を見ながらバージョンアップ内容を決めていく」方針だ。
また、同社は仮設機材の調達や運用マーケットプレイス提供、デジタル設計支援などを行う建設ソリューション群「タカミヤプラットフォーム」を展開しており、約120社が参加している。トレバーもその一環として提供され、「顧客サービスの向上を図るだけでなく、プラットフォームの拡大化において、魅力を感じていただけるロボティクス開発の取り組みを今後も継続し進化し続ける」と力を込める。