
1991年以来の東京開催となる世界陸上に日本が揺れている。17日の大会5日目終了時点で日本勢は銅メダル一つだが、手に汗握る熱い夜を過ごしている読者も多いのではないか◆一方で隣国の中国では先頃、世界で初めて人型ロボットのスポーツ大会が開かれた。世界16カ国から約280チームが参加し、陸上競技やサッカー、ボクシングなどでロボット同士が競い合った◆さすがにトップアスリート並とはいかないが、俊敏で器用なロボットの動きには目を見張る。96年に発表されたホンダによる世界初の人型自律歩行ロボット「ASIMO」を思い出し隔世の感を覚えた◆技術の進歩はこれからさらに加速する。建設現場で働くロボットが当たり前になる頃には、人とロボットがスポーツで勝敗を争う光景も見られるかもしれない。