生涯学習、商業機能など導入/下野市の自治医大駅周辺地区/東西一体のまちづくり | 建設通信新聞Digital

11月27日 木曜日

関東・甲信越

生涯学習、商業機能など導入/下野市の自治医大駅周辺地区/東西一体のまちづくり

まちづくりのゾーニングイメージ
 栃木県下野市は、「自治医大駅周辺地区まちづくり基本構想」を策定した。同市の市役所周辺で多世代交流拠点の形成に向け、生涯学習機能や商業機能など新しい機能の導入を目指す。
 検討地区は、市役所に隣接する既存道路などの地形地物や土地利用状況を考慮した約22haの区域。国道4号を境に、東側では、自治医科大学付属病院を中心とした医療施設や商業施設が整備されているが、西側の市役所周辺では、都市機能が不足しており、食料品や日用品などの生活に必要な施設の立地が少ない状況にある。
 そこで、市役所南西の重点まちづくりゾーンに新たな機能を配置し、交通ネットワークを強化することで、東西が一体となったまちづくりを推進し、都市核が目指す「魅力ある拠点」「人が集まるにぎわい創出の場」の形成を図る。
 新しい拠点機能として、図書館などの生涯学習機能や、ホール機能を備えた多世代交流施設、地域住民の生活利便性の向上とにぎわいの創出に寄与する生活サービス機能には、商業機能や医療・福祉などの業務機能、子育て支援機能を想定している。
 同地区は市街化調整区域であり、開発に対して制限があるため、事業手法として、市街化区域に編入するか、市街化調整区域のまま整備するかを比較検討していく。
 市街化区域に編入する場合は、土地区画整理事業や、対象土地の買収を前提とした公的開発などの手法、市街化調整区域のまま整備する場合は、地区計画を策定し、事業を進めていく考えだ。
 今後、地域住民との勉強会や事業者との意見交換などを通じ、土地利用計画や事業手法の検討を深め、まちづくり基本計画を策定する予定だ。