Welcome to DAIHO/女性技術者向け冊子作成/後輩に助言するような親しみやすい表現に | 建設通信新聞Digital

9月19日 金曜日

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Welcome to DAIHO/女性技術者向け冊子作成/後輩に助言するような親しみやすい表現に

高井さん(左)と幡井さん。「現場の環境も変わって働きやすくなってきた。楽しさをPRして定着につなげていきたい」と意気込みを語る
 大豊建設は、初めて現場に配属される女性技術者へのアドバイスをまとめたリーフレット『Welcome to DAIHO』を作成した。若手の女性技術者が増えつつある中で、共通する不安や疑問の解消につなげるため、現場勤務や後輩社員のメンター経験を持つダイバーシティ推進委員会の女性社員がこれまでの相談事例を基にまとめた。企画に携わった東京建築支店の高井彩芽さんは「今回のリーフレットは小さな一歩だが、この取り組みをきっかけに男女ともに働きやすい職場環境にできれば」と思いを語ってくれた。
 リーフレットには現場で使えるお勧めのグッズや季節ごとの服装などを掲載。飲み会のお誘いにはどう応えるかなど、実際の現場でのコミュニケーションを重視したアドバイスを盛り込んだ。現在、現場に従事している女性技術者の一日のスケジュールや仕事のやりがい、後輩社員へのアドバイスなども収録。入社2年目や産休・育休を経て現場復帰した先輩のケースなどを網羅し、今後キャリアを積んでいく上でのロールモデルとしても活用も見込む。
 ダイバーシティ推進委員会のメンバーである管理本部総務部の幡井千穂さんは「本当に先輩からアドバイスを受けているような親しみやすい表現にもこだわった」と話す。同社の女性技術者38人全員に配布し、入社1年目の社員からは「女性技術者と会話する機会があまりないので文面でアドバイスを見ることができてよかった」「会社説明会など就活の場でも活用できるといい」など反応は上々だ。
 リーフレットはリクルートで女性活躍推進のPRに役立てるほか、今後は男性若手社員にも活用できるような資料の作成なども計画している。