安心して働ける環境整備/スローガン3項目を決議/全管連が全国大会 | 建設通信新聞Digital

9月28日 日曜日

団体

安心して働ける環境整備/スローガン3項目を決議/全管連が全国大会

藤川会長
【通常総会と初の分離開催】
 全国管工事業協同組合連合会(藤川幸造会長)は24日、札幌市の札幌パークホテルで2025年度全国大会を開いた。藤川会長は「管工事業界の最も大きな課題である後継者問題は深刻」と指摘した上で、全管連として「関係省庁や自治体との連携を深め、法制度や施策への的確な対応を図るとともに、組合員の皆さんが安心して働ける環境整備に努める」と力を込めた=写真。通常総会との分離開催は初めて。スローガン3項目を決議した。 藤川会長は、比較的若い役員らが管工事業界の将来像や進むべき方向性を議論する場として未来創造検討委員会を設置したことにも触れ、「処方箋までつくれるものではないが、組合各社がより良い方向へ進むヒントを示していきたい」と話した。
 来賓の川崎秀人衆院議員(自民党水道事業促進議員連盟事務局長)は、国土交通省が水道老朽化・耐震化・強靱化対策の予算を26年度予算概算要求に盛り込んでいることを説明し、「人口が減っても持続可能な日本をつくるために、政治家、そして国交省は汗をかいていく。皆さんには重要な存在として、これからも日本を支えてもらいたい」と呼び掛けた。
 石井宏幸国交省官房上下水道審議官も来賓としてあいさつし、「強靱で持続可能な水道を次世代へ確実に引き継いでいくためには、地域の管工事業を支える皆さんの役割が極めて重要。国交省として、皆さんとしっかりコミュニケーションを図りながら、水道行政を進めていく」と話した。
 24年秋と25年春の叙勲・褒章受章者や、24年度国交大臣表彰・厚生労働大臣表彰・環境大臣表彰の受賞者らに対し、藤川会長が顕彰状などを贈呈した。また、▽災害時に届けよう「命の水」、守ろう「ライフライン」▽老朽化した水道施設・管路の更新加速化を働きかけよう▽地域・人・未来を見据え、誇りある業界づくりを推進しよう--の三つのスローガンを決議した。