技術比較表を自動作成/NETISにAI機能搭載/国交省 | 建設通信新聞Digital

11月7日 金曜日

行政

技術比較表を自動作成/NETISにAI機能搭載/国交省

 国土交通省は1日、新技術情報提供システム(NETIS)にAI(人工知能)を活用して技術比較表を自動作成する機能を実装した。検索した技術と類似する技術の概要を比べる一覧表がワンクリックで出力できる。受発注者にとって技術の比較検討が容易になり、公共工事での新技術のさらなる活用に寄与する。
 NETISは民間企業などが開発した新技術を登録・公開するデータベースで、現在約3800件の技術を収録する。国交省は2023年度から直轄土木工事でNETIS登録技術の活用を義務付けるなど、NETISを中心に技術の開発・利用を促す仕組みを構築している。
 新機能はNETIS登録技術の情報をAIが分析し、検索した技術と関連性の高い技術を抽出。計10件の技術を並べた比較表を自動で作成できる。
 これまでNETISを利用する発注者や受注者は、登録技術から実際に活用する技術を比較検討する作業に手間がかかっていた。新機能によりワンクリックで簡易な技術比較が可能となるため、自治体発注工事を含む公共工事で新技術の活用の広がりが期待できる。
 自動作成した技術比較表をCSVファイルで出力する機能や、要求にそぐわない技術を比較表から削除できる機能も搭載。今後はAIによるチャットボット機能の実装も視野に入れる。登録技術の中には有用だが活用されていない技術もあるため、マッチング機能を強化して活用を促していく考えだ。