
八丁堀という地名を聞いて、何を思い浮かべるだろうか。都内を拠点に活動する業界関係者の中には、「東京建設会館」がぱっと頭に浮かぶ人も少なくないのでは◆日本建設業連合会や全国建設業協会といった、わが国を代表する建設業団体の本部などが入居していた会館が9月末をもって60余年の歴史に完全に幕を下ろした。入居団体の多くは、ほど近くの新「東京建設会館」に移ったため、「八丁堀と言えば建設会館」は今後も健在だ◆ここに記すことなどは到底できないが、旧建設会館を舞台に数々の歴史的出来事が繰り広げられてきた。「旧来のしきたりとの決別」などは最たるものの一つだろう◆時に痛みを伴いつつ、業界は変貌を遂げ、イメージも改善してきた。新会館でどんな歴史が刻まれるか、引き続き近くで見つめていく。