仕事の魅力、どう伝える?/機電技術者が意見交換/JCMA | 建設通信新聞Digital

10月11日 土曜日

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仕事の魅力、どう伝える?/機電技術者が意見交換/JCMA

年齢の近い技術者同士。自然と笑顔がこぼれる
「台風が来るかと心配していたが、無事に開催できてよかった」と話す篠宮委員長
 日本建設機械施工協会(JCMA、金井道夫会長)は9日から2日間、若手の機電技術者同士が交流する「機電技術者意見交換会」を開催している。会員企業に所属する若手技術者が東京都港区の協会本部(機械振興会館)に集結。仕事のやりがい、魅力のPRについて意見を交わした。
 建設業部会機電交流企画委員会の企画で、今回で25回目。会員企業25社から38人が参加した。「建設業のイメージアップ戦略」をテーマに、機電技術者の仕事の魅力、次世代を担う学生へのPR方法を話し合った。
 参加者の年齢層は、20代中盤から30代中盤。「学生の頃は『機電』と言われても、仕事をイメージできなかった」「入社前後では結構なギャップがあった」など、ざっくばらんな意見が飛び交った。「現場監督というイメージが強いが、本当は最先端領域の専門職だ。学生の印象を変えていかないといけない」といった意見もあった。
 AI(人工知能)を使っていますか--。テーマは、今話題の生成AI活用にも及んだ。「化粧品探しには使っているけど、仕事では…」といったライトユーザーから、議事録・安全法令を学習させて「チャット形式で引き出せるようにしている」との上級者まで、使い方は十人十色の模様。「将来的には、先輩の工事計画を学習させ、新規案件の課題を指摘してもらいたい」といった声も聞かれた。
 会を運営する篠宮政幸委員長によると、イベントの目的は「若手技術者の交流・育成の場づくり」とのこと。「現場が人手不足に四苦八苦する中、業界のイメージアップを通じた人材確保は必須だ。2日間、活発に交流し、意見を交わしてほしい」と期待を寄せた。