国土交通省は、ダムの健全度評価を支援するAI(人工知能)システムの開発に取り組んでいる。2026年度以降に統一的に施設の健全性を評価できるシステムを構築する。他省庁や都道府県も含めて健全度評価にAIを活用することで、最適な修繕計画の立案や事前防災の推進につなげる。25年度は、全国581基のダムのデータを基にシステムの仕様を作成する。 ダムの健全度評価は、堤体などの土木構造物、ゲートなどの機械設備、ダムコントローラーなどの電気通信設備の3点について、3年に1度行う定期検査の結果などを基に4段階で評価する。老朽化対策の優先順位判定などに生かしている。
検査は、手引に基づき豊富な管理経験を持つ技術者が行っているが、今後、全国で老朽化ダムの増加が見込まれる中で、少子高齢化に伴い技術者が不足することが懸念されている。そのため、健全度評価を支援するAIシステムを構築し、経験が浅い技術者でも統一的な評価ができるようにする。
同事業は8月、防災庁設置を見据えて事前防災に関して関係省庁と連携した取り組みを支援する内閣府の事前防災対策総合推進費(3060万円)の採択を受けた。
採択を受けて、同月に「令和7年度ダム健全度評価AI活用検討業務」の企画競争を公告した。システム構築の事前作業として既往のダム定期検査評価結果を検査項目ごとに整理し、評価する上での判断要素を定めた上でシステムの仕様を作成する。システムのハード・ソフトウエア要件も検討する。委託業者を選定している最中で、履行期間は26年3月27日までとしている。
AIには、全国581基のダム(国土交通省管理ダム107基、水資源機構管理ダム25基、都道府県管理ダム449基)の定期検査や年点検で蓄積した観測値や写真などのデータを学習させる。
26年度以降にシステムを構築した後は、水資源機構や都道府県が管理するダムでも活用を促し、施設全体の防災機能確保や災害時の迅速な対応につなげていく方針だ。
検査は、手引に基づき豊富な管理経験を持つ技術者が行っているが、今後、全国で老朽化ダムの増加が見込まれる中で、少子高齢化に伴い技術者が不足することが懸念されている。そのため、健全度評価を支援するAIシステムを構築し、経験が浅い技術者でも統一的な評価ができるようにする。
同事業は8月、防災庁設置を見据えて事前防災に関して関係省庁と連携した取り組みを支援する内閣府の事前防災対策総合推進費(3060万円)の採択を受けた。
採択を受けて、同月に「令和7年度ダム健全度評価AI活用検討業務」の企画競争を公告した。システム構築の事前作業として既往のダム定期検査評価結果を検査項目ごとに整理し、評価する上での判断要素を定めた上でシステムの仕様を作成する。システムのハード・ソフトウエア要件も検討する。委託業者を選定している最中で、履行期間は26年3月27日までとしている。
AIには、全国581基のダム(国土交通省管理ダム107基、水資源機構管理ダム25基、都道府県管理ダム449基)の定期検査や年点検で蓄積した観測値や写真などのデータを学習させる。
26年度以降にシステムを構築した後は、水資源機構や都道府県が管理するダムでも活用を促し、施設全体の防災機能確保や災害時の迅速な対応につなげていく方針だ。













