【施工=奥村組】
日本トンネル専門工事業協会(横山英樹会長)は17日、秋田県横手市で工事が進むNEXCO東日本発注の「秋田自動車道山内トンネル」の現場で、2025年度見学会を開いた。元請けは奥村組で、村崎建設が施工協力している。約50人の参加者は、坑口から約1620mまで掘削が進んだトンネル切り羽や大型の自由断面掘削機などを見学した。
現場事務所で行われた説明会では、同協会の竹本茂技術・情報委員長が「トンネル工事の現場は大きく変わっており、数年後には遠隔操作で掘削できるようになる。そうなれば女性技能者も活躍できるのではないか。現場を見て、疑問に思ったことは質問してほしい」と呼び掛けた。
山内トンネル工事は、秋田自動車道4車線化事業の一貫として進められている横手市山内黒沢を起点に同市山内筏に至る3133mの区間。このうち、トンネル部は長さ2438m、幅約12m、高さ約8m。NATM(機械掘削)を採用し、終点側から起点側に向かって掘削が進む。日進約5mのペースで17日までに1617mまで掘り進めた。2026年6月ごろの貫通を目指す。
施工に当たっては、国内に2台しかないという大型自由断面掘削機を採用し、効率的な作業を進めているほか、供用中のI期線に影響を与えないよう、避難連絡坑の施工時は既設トンネル内に計測機を設置し、1時間ごとに3次元測量を実施。また、ずりには自然由来の重金属含有が予想されることから、掘削に先立って調査ボーリング・試験を行い、基準値を超えた場合は封じ込め盛り土材料として活用している。
見学会後に開かれた研修・意見交換会では、横山会長が「われわれ専門工事業の間でも他社の現場を見る機会はそう多くない。意見交換の内容を明日からの糧にして、より良いトンネル工事を行っていきたい」と語った。
意見交換では、村崎建設の野村貴之山内トンネル作業所長らが、参加者から質問のあった、粉じんの処理方法や時間外労働の状況、豪雪地帯対策などに答えた。
日本トンネル専門工事業協会(横山英樹会長)は17日、秋田県横手市で工事が進むNEXCO東日本発注の「秋田自動車道山内トンネル」の現場で、2025年度見学会を開いた。元請けは奥村組で、村崎建設が施工協力している。約50人の参加者は、坑口から約1620mまで掘削が進んだトンネル切り羽や大型の自由断面掘削機などを見学した。
現場事務所で行われた説明会では、同協会の竹本茂技術・情報委員長が「トンネル工事の現場は大きく変わっており、数年後には遠隔操作で掘削できるようになる。そうなれば女性技能者も活躍できるのではないか。現場を見て、疑問に思ったことは質問してほしい」と呼び掛けた。
山内トンネル工事は、秋田自動車道4車線化事業の一貫として進められている横手市山内黒沢を起点に同市山内筏に至る3133mの区間。このうち、トンネル部は長さ2438m、幅約12m、高さ約8m。NATM(機械掘削)を採用し、終点側から起点側に向かって掘削が進む。日進約5mのペースで17日までに1617mまで掘り進めた。2026年6月ごろの貫通を目指す。
施工に当たっては、国内に2台しかないという大型自由断面掘削機を採用し、効率的な作業を進めているほか、供用中のI期線に影響を与えないよう、避難連絡坑の施工時は既設トンネル内に計測機を設置し、1時間ごとに3次元測量を実施。また、ずりには自然由来の重金属含有が予想されることから、掘削に先立って調査ボーリング・試験を行い、基準値を超えた場合は封じ込め盛り土材料として活用している。
見学会後に開かれた研修・意見交換会では、横山会長が「われわれ専門工事業の間でも他社の現場を見る機会はそう多くない。意見交換の内容を明日からの糧にして、より良いトンネル工事を行っていきたい」と語った。
意見交換では、村崎建設の野村貴之山内トンネル作業所長らが、参加者から質問のあった、粉じんの処理方法や時間外労働の状況、豪雪地帯対策などに答えた。