「あっ、女性専用車両に乗ってしまった」。地下鉄に乗り込んで、慌てて辺りを見回すと、一般車両だったので事なきを得た◆女性専用車だと思ったのは、視界に入った乗客が全員女性だったからだ。よく見回せば男性もいた。こうして慌てたことは一度や二度ではない◆かつては通勤電車の乗客がほとんど男性というのが当たり前だった。それが近年、時間帯・路線を問わず女性の割合が増えていると感じる。それだけ働く女性の数が増加しているのだ◆憲政史上初の女性首相が誕生した。“ガラスの天井”を破ったといわれている。だが、まだまだ男性社会で評価される「男勝り」の女性でなければガラスの天井の上には登れていないのが現実だろう。人事評価も含めた真の意味での男女共同社会構築へ、初めの一歩になればと思う。













