西松建設と五洋建設、KDDIスマートドローンは、自動充電ポート付きドローンを使った遠隔測量により、立て坑内をデジタルツイン化した。周期的な飛行による土量変化の把握と出来形測量を重ねて精度を検証した。この結果、GNSS(衛星測位システム)信号下の深部の施工箇所でもプラスマイナス20mmの誤差となり、高精度な出来形データの取得に成功した。
従来、立て坑の連壁内面の出来形測量は、測量機器を用いて作業員2人で約2時間を要していた。その上、施工サイクルで昼間に測量できない場合は夜間に実施していた。点でしか測量できないため、立て坑が深くなるにつれて精度確保が困難になるほか、深度に応じた昇降や高所作業が不可避で、安全対策コストが高いなどの課題もあった。
そこで短時間・高頻度で現場全体を記録できる自動充電ポート付きドローンを活用し、3次元測量を実施した。高精度測量を実現したほか、ドローンの周期的な自動飛行によって測量時間が約15分となり、従来の測量方法から約1時間45分短縮できた。作業人員が1人となり、作業人員の最小化も実現した。
地下空間で減衰するGNSS信号下でもドローンが安定飛行できることが分かった。今後、立て坑の掘削が進むにつれ、GNSSが完全に遮断される深度へ到達することから、GNSS非依存で自律飛行できるドローンによる高精度な測量の継続的な実現可能性についても検証を進める。
今回の成果を基に建設現場での安全性・生産性の向上と現場DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速し、建設業界全体における持続可能な施工管理モデルの確立に貢献する。
従来、立て坑の連壁内面の出来形測量は、測量機器を用いて作業員2人で約2時間を要していた。その上、施工サイクルで昼間に測量できない場合は夜間に実施していた。点でしか測量できないため、立て坑が深くなるにつれて精度確保が困難になるほか、深度に応じた昇降や高所作業が不可避で、安全対策コストが高いなどの課題もあった。
そこで短時間・高頻度で現場全体を記録できる自動充電ポート付きドローンを活用し、3次元測量を実施した。高精度測量を実現したほか、ドローンの周期的な自動飛行によって測量時間が約15分となり、従来の測量方法から約1時間45分短縮できた。作業人員が1人となり、作業人員の最小化も実現した。
地下空間で減衰するGNSS信号下でもドローンが安定飛行できることが分かった。今後、立て坑の掘削が進むにつれ、GNSSが完全に遮断される深度へ到達することから、GNSS非依存で自律飛行できるドローンによる高精度な測量の継続的な実現可能性についても検証を進める。
今回の成果を基に建設現場での安全性・生産性の向上と現場DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速し、建設業界全体における持続可能な施工管理モデルの確立に貢献する。














