パシコンに優先交渉権/萩市/市民館建物調査 | 建設通信新聞Digital

11月9日 日曜日

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パシコンに優先交渉権/萩市/市民館建物調査

 山口県萩市は、公募型プロポーザルの手続きを進めていた「萩市民館建物調査業務」の審査結果を公表した。優先交渉権者には、パシフィックコンサルタンツを特定した。近く契約する。提案上限額は3121万8000円(税込み)に設定している。
 同業務は、竣工から57年が経過した萩市民館の今後の方向性を決定するため、建物の構造、耐震性、設備の状態を詳細に評価するとともに、大規模改修、建て替えの概算事業費を算定し、比較検討するための資料と実施設計の基になる資料を策定する。履行期間は2026年6月30日まで。
 改修の条件は、法的規制などの敷地条件の調査・整理、特定天井の改修計画を主としながら各想定改修項目の実現に向けた施設全体の現況を調査・整理、改修後の耐久性は20年と30年の2案を提案、実施設計の事業手法と設計・改修工事の最適な手法提案、想定事業費とその内訳など。
 建て替えの条件は、現地建て替えと別地建て替え(現地近隣を想定)の2案提案、規模は現状規模と大ホール1000席・小ホール300席の2案提示、想定事業費とその内訳(解体費用を含む)。
 既存施設(同市大字江向495-4)の概要は、RC・S造地下1階平屋建て(一部2階)延べ4146㎡(建築面積3814㎡)、大ホール889席。設計は菊竹清訓建築設計事務所、照明設計は石井幹子氏が手掛けた。