運営審/25年度内に整備地/福岡市民病院移転整備 | 建設通信新聞Digital

11月9日 日曜日

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運営審/25年度内に整備地/福岡市民病院移転整備

 福岡市の病院事業を審議する福岡市病院事業運営審議会(会長・平田泰彦福岡市医師会参与)は、福岡市民病院の移転建て替えなどの方針を盛り込んだ最終答申案をまとめた。移転候補地は、箱崎中学校跡地(東区筥松4、約2ha)、福岡中学校跡地(同馬出3、約2ha)の2カ所。11月中旬に市へ答申を提出し、市が機能や整備地などの整備方針を2025年度内にまとめる。
 答申案によると、新病院には感染症や災害、高度救急などの医療機能に加え、地域医療支援病院として地域医療への貢献と医療連携の推進を求める。病床数は300-350床程度が望ましく、必要延べ床面積は最大約3万5000㎡、敷地面積は1万8000㎡以上を見込む。増床のため、国家公務員共済組合連合会千早病院と統合再編に向けた協議を進める。
 現地建て替えの場合、新たな用地取得による敷地拡張は不可能とした。ローリング整備する場合も、全面建て替え(費用190-200億円、工期80カ月)、増築・改修(費用180-210億円、工期81カ月)ともに更地での建設に比べて費用・工期が非効率になるなど課題が大きい。
 整備方針の決定後、市と病院機構が基本構想の検討・策定に着手する。病院事業運営審議会には策定段階で意見を求める見通しだ。