青森県教育委員会は、設計施工一括（ＤＢ）発注方式を適用する「（仮称）下北地区統合校校舎整備事業」の公募型プロポーザルを実施した結果、石川設計など８社でつくる（仮称）下北地区統合高校舎整備事業共同事業体を最優秀提案者に特定した。メンバーは設計担当が石川設計（建築総合設計）と内山建築設計事務所（建築構造設計）、藤本電気設計（電気設備設計）、環境技研（機械設備設計）。施工担当は福萬組（建築一式）と野村建設（同）、下北電工（電気工事）、谷川設備工業（管工事）となっている。今後、各構成員とそれぞれ設計業務、設計意図伝達業務、建設工事の随意契約交渉を進める。
　むつ工業高校と大湊高校を統合し、むつ市文京町にある同工業高校敷地内に整備する。当初は普通教室棟や実習棟の改築を検討していたが、３月に工事の一般競争入札が不調とったため、規模を縮小して新築するほか、既存校舎の改修後に普通教室棟を実習棟に転用する。
　業務内容は、延べ２０００㎡程度の増築新校舎の設計と施工、既存普通教室棟など４棟と渡り廊下のリニューアル、設備工業棟の屋上防水、実習室転用、トイレの改修設計など。設計の履行期限は防水と転用、トイレが２０２６年３月末、増築は同年１２月２８日。リニューアル改修設計の履行期間と増築工事の工期は２８年１２月２８日まで。委託上限額は１３億１６０７万１０００円（税込み、以下同）に設定している。２９年度に着工を予定するリニューアル改修工事費は１８億５４８７万６０００円と試算している。