ESR/DC開発が有力/有明・パナソニックCなど跡地 | 建設通信新聞Digital

12月5日 金曜日

関東・甲信越

ESR/DC開発が有力/有明・パナソニックCなど跡地

跡地に設置されたESRのロゴが入った看板
 東京都江東区の国際展示場駅西側にあった、パナソニックセンター東京などの跡地に、ESRの企業ロゴが入った看板が設置された。同社は2024年、有明でデータセンターを開発すると発表しており、今後の動向が注目される。
 ESRは、有明に受電容量60メガワットの施設を整備するとした。24年の発表時点では、26年第2四半期の着工、28年第4四半期のサービス開始を予定していた。
 土地の所有権は、三菱UFJ信託銀行、信託受益権は、みずほフィナンシャルグループのエムエル・エステートが有している。
 所在地は有明3-5-1。東京ビッグサイトから有明テニスの森公園までを結ぶ「イーストプロムナード」沿いにある。用途地域は工業専用地域で、建ぺい率が60%、容積率が200%。
 アラン特定目的会社が事業主となる「(仮称)有明センター既存建屋解体工事」は、フルハシ商事が進めている。工期は15日まで。
 解体する建物は、SRC・S造2-4階建ての3棟で、総延べ床面積が1万5729㎡。高さは24mで、02年に完成した。
 江東区は、「臨海副都心有明南地区地区計画」で土地利用の方針を示しており、計画地は「有明南3区域L・M街区」に位置している。同街区での建築物の容積率の最高限度は10分の50で、敷地面積の最低限度は0.8ha。建築物などの高さの最高限度は110mで、イーストプロムナードとの境界線から60m以内は130mとしている。
 一方で、区は近隣住民への影響や不安を危惧し、データセンターの建設に対応する指導要綱の施行を目指している。
 指導要綱は、「江東区中高層建築物の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例」などの規定の強化を目的としたもので、26年2月の施行を目指している。