戸田建設ら/大規模洋上風力の電力/五島市内で地産地消 | 建設通信新聞Digital

1月11日 日曜日

企業

戸田建設ら/大規模洋上風力の電力/五島市内で地産地消

事業スキーム
 戸田建設が出資するフローティング・ウィンド・アグリゲーション(FWA、長崎県五島市)は5日、地域の企業や施設に向けた電力卸供給を始めた。同日に運転を開始した浮体式洋上風力発電所「五島洋上ウィンドファーム」の電力を活用する。国の特定卸供給制度とFIT(固定価格買取制度)を組み合わせ、大規模洋上風力発電による電力を地域内に循環させる地産地消モデルの実践に乗り出す。 導入したスキームは、発電事業者のFWFから、地域アグリゲーターを担うFWAが特定卸供給で電力を調達する。これを地域の小売電気事業者「五島市民電力」を通じて、市内の公共施設や民間の需要家に供給する。
 特定卸供給は、発電事業者が小売電気事業者に対し、特定の需要家への供給用として電気を卸供給する仕組み。FWAが産地証明などを付与することで、需要家は「五島産の再生可能エネルギー」として利用できる。
 同日に運転を開始したFWFは、戸田建設のほか、ENEOSリニューアブル・エナジー、大阪ガス、INPEX、関西電力、中部電力で構成する企業連合が整備を手掛けた。再エネ海域利用法による商用運転は国内初の事例となる。
 福江島崎山漁港の沖合約7㎞に、戸田建設が開発した「ハイブリッドスパー型」の浮体式風車8基が並ぶ。出力は計16.8メガワットで、浮体式としては国内最大級となる。
 戸田建設とFWAは、地域経済の活性化と脱炭素社会の実現に向けた取り組みに貢献するとともに、将来的には蓄電池を活用した需給調整機能を持たせるなど、アグリゲーションビジネスの拡大なども目指す方針だ。