大手ゼネコン4社第3四半期決算/採算性改善で好調/3社は利益上方修正 | 建設通信新聞Digital

2月13日 金曜日

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大手ゼネコン4社第3四半期決算/採算性改善で好調/3社は利益上方修正

 単位は百万円、粗利は%。カッコ内は前年同期比。連結の下段は26年3月期通期予想
 上場大手ゼネコン4社の2026年3月期第3四半期決算が12日までに出そろった。各社ともに国内土木・建築の手持ち工事の受注時や施工段階の採算性向上に加え、設計変更の獲得が業績に寄与した。連結の各段階利益は全社で増加。純利益は全社、営業利益、経常利益は鹿島、大林組、大成建設が過去最高となった。 連結売上高は、鹿島と清水建設が増収、大林組と大成建設が減収と分かれたが、高い水準を維持する。鹿島は過去最高を更新している。
 単体の完成工事総利益率(工事粗利)も上昇傾向にある。土木では、鹿島と大成建設が20ポイントを超えた。建築は、大林組、鹿島、大成建設が10ポイントを超えている。清水建設も9.5ポイントと10ポイントに迫る。
 受注高(単体)は、国内建設市場の旺盛な需要や、受注時採算性の改善、受注前から施工までのリスク管理を背景に、鹿島、清水建設、大成建設で増加した。大成建設は、完全子会社である東洋建設を当期の期首から連結したことなどもあり、連結受注高が対前年同期で9.1%の増加となった。
 原価低減や追加変更契約の獲得などを背景に採算改善が進んだことで、大林組、鹿島、清水建設が通期業績を上方修正している。鹿島、清水建設は順調な施工を背景に、連単ともに売上高、各段階利益を上方修正した。大林組は、国内建築・土木事業の完成工事総利益の増加により、連単ともに各段階利益の上振れを見通す。好決算を記録する中、利益の成長投資への配分や、さらなる採算性改善など、来期以降の業績向上に向けた施策に注目が集まる。