【受託開発事業を開始】
主要建設テックの一角をなすフォトラクション(東京都品川区、中島貴春CEO)が、業界向け受託開発サービスを3月から始めた。「クリエイティブサービス」と銘打ち、各社各様の課題に対応する。ただ、同社は従来、現場向けクラウドサービス「Photoruction」など、多くの現場で使える汎用(はんよう)アプリ開発に注力してきた。ここに来てなぜ、受託開発なのか。代表の中島氏に狙いを聞いた。
3月に創業10周年を迎えた。看板サービスのPhotoructionは累計導入現場数が40万件を超え、着実に成長している。
一方で、中島氏がこの頃感じていたのが、顧客ニーズの変化だった。
「IT活用が建設会社で進み、従来よりもさらに“深い”課題解決、より高度な技術が求められてきた。汎用アプリは引き続き使うが、『それ以上のものを使いたい』という会社が増えてきた」
ユーザー意識の変化を受けて着手したのが、今回の新サービスだった。汎用アプリの開発・強化は今後も継続するとしつつ、「受託開発を2本目の柱として、成長スピードを上げていきたい」と明かす。
今回の新サービスでは、コンサルタント営業をかける一方、開発は既存アプリをベースに進めて、効率化を図る。
具体的には、Photoructionを構成する膨大な個別システムの塊を一旦棚卸しする。これを顧客のニーズに合った形で再構成して試作システムをつくる。最終的な打ち合わせを経て、細かい部分を修正して仕上げるという流れだ。
建設に特化した既存アプリを「バラバラにして、違う形で提供する。通常の受託開発と違い、フィットギャップを埋めるだけでよく、開発スピードが速い。費用も通常よりも安くなると思う。事業展開に向けて課題はない」。
建設テックのフロントランナーが、次のステージを見据えている。
