2028年卒業予定の学部・院生の業界・企業研究が始まっている。マイナビが24日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開いた「インターンシップ・キャリア発見EXPO」には、大手を中心に370社が出展。単日で約1万7000人の学生が詰め掛けた。
参加学生に話を聞くと、職業キャリアのイメージはまだ漠然としていた。
「企業選びは、30-40歳で1000万円稼げるかどうか」。包み隠さず明かしたのは国立大学の3年生。医工学専攻だがその道には進まず、志望するのはデベロッパー、理由は「稼げる業界だから」と明確だ。ブースの説明をうのみにせず、口コミサイトなどでリサーチをかける。“与信審査”も怠らない徹底ぶりだ。
一方で、年収をよりどころにせざるを得ない事情も見え隠れする。「やりたいことは明確にない。苦労して受験勉強をパスしてきた。だから稼げる会社に勤めたい」
年収で線を引く学生はほかにも。経済学部3年の2人組は、片方が「初任給でも30万円ほしい」と笑顔で話すと、もう一方は「ボーナスを含め初年度で400万円、40歳代で1000万円」と呼応する。これから回るのは「保険、旅行、空港、エンタメ」と幅広い。人手不足の建設業界に興味があるかを尋ねると、「数字に強くないと駄目なイメージ。でも、オフィスがきれいだったらいいかも」。
会場には、この春に大学入学したばかりの社会科学部1年生の姿もあった。インフラに興味があってこの春に進学、昨夏には大阪・関西万博にも足を運んだ。この日は万博出展企業のブースを回った。1日回り、「(建設業の印象は)変わった。『家』のイメージが強かったが、データセンターや倉庫など、もっとスケールが大きかった」と話した。
大学生のキャリア形成活動の本格化は近年、卒業前々年の5、6月がトレンドになっている。学生優位の売り手市場が続く中、企業側は夏季休暇などの長期休暇に合わせた就業体験イベントを強化している。これに合わせて再来年に就職を控える学生たちが、この時期から一斉に動き出している。
