安藤ハザマは、大開孔を有するRC基礎梁の補強工法「安藤ハザマ SMART基礎梁工法」を開発し、日本建築総合試験所の建築技術性能証明を4月30日付で取得した。基礎梁に設ける開孔部の補強方法を改良することで、梁せい(梁の垂直方向の長さ)を従来の開孔直径の3倍以上から2.4倍以上に低減でき、施工の合理化やコスト削減につなげる。
基礎梁の中央付近には、人が通行するための円形貫通孔が設けられることが多い。しかし、梁せいは構造上の必要性にかかわらず、慣例的に開孔直径の3倍以上とされてきた。同社は、構造性能を確保しながら梁せいを必要最小限に抑えることを目的に、新たな補強工法を開発した。
最大の特長は、特殊な補強金物や特殊加工した鉄筋を使用せず、従来工法と同様の材料・施工手順で対応できる点にある。従来の開孔補強方法を一部改良することで、施工性を維持したまま合理化を図った。
開発工法は現場打設コンクリートによる基礎梁だけでなく、基礎梁施工の省力化を目的に同社が開発した「PCaパラレル基礎梁工法」にも適用できる。
開孔直径600mmの場合、梁せいは従来の1800mm以上から1440mm以上へと低減でき、最大で360mm縮小できる。これにより、コンクリート打設量や基礎の掘削土量を削減できるため、現場打設コンクリートによる基礎梁では地下躯体工事費を従来工法比で約4%削減できるという。
試算では、同社開発で基礎梁の施工の合理化を実現する「PCaパラレル基礎梁工法」に適用した場合、従来工法に比べて現場での作業人員を約40%削減できることを確認した。木製型枠材や掘削土量の削減に加え、プレキャスト部材に同社の低炭素型コンクリートを使用することで、CO2排出量の削減効果も期待できる。
