古郡建設・第一石産JVは16日、建設用3Dプリンターを活用して施工している埼玉県深谷市の道路工事現場を公開した。道路の一部擁壁を3Dプリンターで製作し、従来工法と比べて現場作業を短縮するなど効率的な施工を実現した。関東地方整備局や埼玉県、深谷市といった発注者、全国の建設企業など約200人が参加し、活用のメリットや今後の課題などを共有した。
公開した現場は深谷市発注の「原郷上野台線街路築造工事」。上部にガードレールを設置する重力式擁壁(右側8m、左10m)を、Polyuse(ポリウス)の協力を得て3Dプリンターで製作した。従来の現場打ちの施工では型枠設置から打設・養生まで2週間程度かかっていた工程が、擁壁設置を1日ででき、今後実施する打設を含めても1日半で完了する。現場での施工時間を短縮できることから、猛暑や降雨など天候・気象条件に左右されず施工できる。
古郡建設の小林重倫土木部工事長は「取り組みを発信することで、われわれとしてもさまざまな情報を得ることができる。また、新しい技術を積極的に導入することによって、若い技術者のマインドが高まり、古郡建設で働いて良かったと思ってもらえるようになれば」と取り組みの狙いを説明した。
発注者である深谷市都市整備部道路河川課の若杉剛係長は「現状、県内では作業員の不足までには至っていないが、高齢化していることは事実だ。効率性が得られ、対象となる現場があれば今後も対応していきたい」とコメントした。
