東京・池袋の古代オリエント博物館で建物やまちづくりが主題の特別展が4日に始まった。同展によると、当時の都市景観は意外に緑豊かだった◆現在のイラクの位置にあった古代都市ウルクは、紀元前2900年ごろに城壁内が約450haあり、居住区を貫く主な水路沿いに樹木が並び、かなり広い農地もあったと推定される◆一方、古代メソポタミアには大規模な農村もあった。小さい都市と大きい農村の違いは何か。同館の研究員に聞くと、ポイントは神や神殿とのこと。都市は住民の血縁的な紐帯(ちゅうたい)が薄く、集団をまとめる神や神殿が必要だった◆現代ではシビックプライドや地域の象徴となる建設物が該当する。多様な人々の共生を求める現代都市で、現代版の「神殿」が必要ならば、建設業の腕の見せ所となるだろう。
