東北地方整備局は17日、WTO対象となる「R8-12真室川雄勝道路上院内トンネル工事」の一般競争入札を公告した。総合評価落札方式の技術提案評価型(SI型)で、省人化施工試行工事(トンネル)を適用する2026年度の全国第1弾案件となる。技術向上提案テーマは「装薬作業の自動施工技術などを活用した省人化施工」に設定。簡易確認型段階選抜方式を適用し、申請書は1次審査が29日まで、2次審査は10月8日まで受け付ける。入札の締切日は12月21日で、27年1月5日に開札する。
SI型は、技術提案評価型S型で求める通常の技術提案に加え、軽微な設計図書の変更を許容した技術向上提案を求める型式で、東北は3例目、道路トンネルでは初めて。また、26年度のSI型・トンネル工事省人化施工は、全国で5件予定しており、関東以北では唯一となる。
今回の技術提案の指定テーマは、通常が▽破砕帯における前方確認(先進調査ボーリングを除く)▽低土かぶり部の掘削時における地山安定確保に配慮した施工(掘削補助工法のうち先受け工を除く)▽トンネルの長期安定性の確保・維持管理性の向上--の最大3項目としている。
一方、SI型のトンネル工事省人化施工の技術向上提案テーマは、全国共通で昨年度に設定した「鋼製支保工作業」以外となる。今回は「装薬作業で省人化に質する遠隔施工技術を含む自動施工技術の活用」とし、結線作業の効率化技術は、無線・有線問わず対象外とする。技術向上提案の契約費用の上限は、予定価格の5%に設定している。
上院内トンネルは、山形県真室川町と秋田県湯沢市境に整備している長さ7.2㎞の国道13号真室川雄勝道路の一環で、同市上院内地域に築造する。
トンネルの長さは1926mで、終点側から片押しで発破工法により掘り進める。施工区間のうち、低土かぶり部が2カ所、破砕帯は8カ所を想定する。概要は掘削・支保工と覆工コンクリート・防水工が長さ1906m、インバート工は長さ311m、坑内付帯工と坑門工、トンネル仮設備工、道路土工、のり面工、擁壁工、排水構造物工各一式。主要資機材はコンクリート約4万3000m3、鋼材約1540t。工期は30年10月11日まで。27年4月1日までの工事着手を求める。概算規模は50億円以上に設定している。
