熊谷組は、災害時に土砂崩れなどで河川がせき止められる河道閉塞(へいそく)が発生した場合を想定し、閉塞部にたまった水を遠隔ロボットでくみ上げる応急対応の実証を、過去に被災した能登半島の現場で実施した。河道閉塞の現場対応は、二次災害の発生リスクを伴う危険な作業となる。実証では小型のチルトローテーター付きショベルなどを使って整地や排水ポンプを設置し、システムの有効性を確認した。
実証では、機体質量3tクラスの油圧ショベルと不整地運搬車を遠隔操作で動かした。軟弱地盤で建機の走路となる走路補強マットを敷設したほか、排水ポンプの荷卸しや、ホース、電源ケーブルの設置、排水ポンプへの接続などを行った。
同社によると、河道閉塞での応急作業では一般に、30tクラスのショベルを使用し、複数人の作業員が危険な水際でポンプを設置する流れとなる。人が危険エリアで作業しなければならない上、大型建機はヘリコプターで運搬できず、分解・現地での組み立て作業が必要となるなど、迅速な初動対応にも課題があった。
今後は、実証で得られたデータを基にシステムの高度化を進め、早期の社会実装を目指す。
