岐阜県多治見市は、新庁舎整備に向け、10月中をめどに内部で工事の発注方式を決める予定だ。2026年度12月補正予算案に整備費を計上し、27年4月ごろの公告、7月ごろの着工を想定している。30年1月の完了、同年4月の供用を目指す。現在、安井建築設計事務所が基本・実施設計を進めている。
現本庁舎(日ノ出町2-15)は、老朽化と防災拠点としての機能に課題があり、駅北庁舎(音羽町1-233)とも離れていることなどから、駅北庁舎隣接地に新庁舎を整備する。建設地は、JR多治見駅と駅北庁舎の間に位置する虎渓用水広場西側の空き地約3000㎡。
1月に完了した基本設計によると、規模はS造5階建て塔屋1層で、接続通路を含む延べ床面積が8070㎡。基礎免震構造を採用する。設計費と合わせた概算工事費は76億2000万円と試算した。
1階は、にぎわい創出・発信拠点と位置付け、多世代が交流できる「市民リビング」を整備する。2階はJR多治見駅や駅北庁舎とつながる接続通路を設置する。2-4階は執務室を設け、5階に議会機能を集約する。
駅前の新たなにぎわい空間にふさわしい外観で、市民利用が中心の共用空間に面する東面は、屋内外の一体感が感じられる透明感のあるデザインとする。西面は西日除けの焼きもの素材のルーバーを設置し、多治見らしさを表現する。
環境配慮計画では、建物の高断熱化や高効率機器導入によるZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Ready相当を目指し、木材や再生建材を活用したカーボンニュートラルの実現にも貢献する。
実施設計は11月30日までに終える予定だ。
