提案競技で来月基本計画/25年度にPFI可否判断/安芸庁舎跡活用 | 建設通信新聞Digital

5月22日 水曜日

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提案競技で来月基本計画/25年度にPFI可否判断/安芸庁舎跡活用

 高知県安芸市は、旧庁舎と旧安芸中学校跡地活用に向けた基本計画策定支援業務を公募型プロポーザルで5月に公告する。施設規模や機能などのコンセプトを明確にするとともに、PPP/PFI手法の導入可能性を調査する。2025年度に整備方針を決める。実現すれば同市初のPFI事業となる。順調に進めば、同年度中にアドバイザリー業務を委託し、26年度に実施方針を公表する。同年度後半に事業者を公募・選定し、27年度から設計に入る。
 民間活力を導入し、2拠点を並行して検討する。旧庁舎(矢ノ丸1-4-40)の敷地面積は5547㎡。西庁舎や東庁舎など6棟総延べ4728㎡は、26年度めどに全て解体する方針だ。市街地中心部に位置し、国道や鉄道駅に近く交通アクセスに優れる。跡地には子育て世代が安心して遊べる空間や、多世代間で新たな交流を促すための複合機能を持った多目的施設をイメージする。
 一方の旧安芸中(西浜95-1)は、校舎棟や体育館、プールなど既存施設を生かした跡地活用を基本とする。老朽化した図書館など、点在する生涯学習施設を集約するほか、合宿機能を備えたスポーツ施設を想定する。