
宇宙スタートアップのSpace Quarters(東京都渋谷区)は、電子ビーム溶接による宇宙空間での施工技術を開発し、月の砂「レゴリス」を使った建材の溶接技術の実証に成功した。月の現地資源を活用した構造物の建設に向けた「世界初」(同社)の取り組み。実証に使った月面レゴリス焼結体は、共同研究を進める大林組が提供している。
今回の実証では、宇宙の真空環境と微小な月面重力の模擬環境を構築した上で、自社開発の小型・軽量電子ビームによる溶接技術を試験した。レゴリス建材に加え、アルミやチタンなどの金属材料の溶接も実施し、いずれも良好な接合状態と十分な接合強度を確認できた。
月面基地などの宇宙インフラ構築は、1kgで1-2億円とされる月面輸送コストが大きなネックとなる。建材としてのレゴリスを現地調達できれば、大幅なコストダウンが期待できる。

