建設経済研究所と経済調査会は13日、2026年度建設投資見通しの4月推計を発表した。投資総額は名目値が前年度見通しと比べて5・4%増の80兆9400億円、物価変動の影響を除いた実質値が3・2%増の60兆3608億円。前回の1月推計から名目値は1300億円引き下げたものの、堅調な政府投資や住宅着工戸数の回復などで伸びを見込んでいる。
分野別の内訳を見ると、名目値は政府全体(建築補修含む)が7・7%増の28兆円、民間住宅が6・1%増の17兆1400億円、民間非住宅が4・7%増の21兆3400億円、民間建築補修が1・6%増の14兆4600億円。
実質値は、政府全体(同)が5・4%増の20兆8603億円、民間住宅が4・1%増の12兆9127億円、民間非住宅が2・5%増の15兆8892億円、民間建築補修が0・7%減の10兆6986億円だった。
政府全体は名目値・実質値とも1月推計と比べわずかに上方修正し、堅調さが続く。11年ぶりに成立した暫定予算が短期間だったため、影響は軽微とした。住宅着工戸数は7・6%増の77万7300戸と推計。省エネ基準適合義務化の駆け込み需要の反動減から持ち直しを見込むが、80万戸を超えた23、24年度水準には届かない見通し。
民間非住宅建築の着工床面積は、設備投資計画の持ち直しにより事務所などが伸び1・3%増の3375万平方メートルとした。ただ1月推計と比べ伸びが緩やかだったため、建設投資の名目値は4300億円下方修正した。民間土木は鉄道分野などで伸長するとし、名目値で5・7%増の9兆6800億円と推計した。
民間建築補修は、25年度第3四半期の受注高が高水準となり、1月推計から名目値を2400億円引き上げた。
直近の中東情勢の影響は推計に反映されていない。建設経済研究所は引き続き動向を注視する方針を示す。
