
戸田建設は、BIMソフト「Autodesk Revit」上で動作する生成AI(人工知能)搭載プラグイン「Revit―AI―Assistant」を、社員による完全内製で開発し、運用を開始した。チャット形式の自然言語入力により、Revit上の要素情報の取得や色分けなどの操作に加え、床・壁・家具などの要素作成、社内ドキュメントの検索が可能。BIMの習熟度を問わず、誰もが直感的にデータを活用できる環境を提供する。
BIMの普及が進む一方、プロジェクトで扱うモデル情報は膨大化し、全てを人手で確認することが困難となっている。特に、モデルが社内ルールに準拠しているかを確認する作業には多大な労力を要していた。
開発したプラグインは、ユーザーの質問に応じて最適なツールを自律的に選択・実行し、回答を生成するAIエージェントとなる。目標達成まで推論と行動のサイクルを繰り返すことで、複雑な指示にも対応する。
また、社内のBIM関連ドキュメントを参照する検索機能も実装する。キーワード一致にとどまらず、意味や文脈を踏まえて関連情報を抽出するセマンティック検索により、高い関連性を持つ情報を取得できる。回答には該当ドキュメントへのリンクが付され、ウェブブラウザで即座に社内ルールを確認可能だ。
さらに、Revitの仕様や操作方法についても対話形式で確認できるため、不慣れなユーザーでも仕様理解や設定確認が容易となり、BIM普及を後押しする。
導入により、BIMデータ活用の裾野拡大やデータチェックの高速化、社内ルール確認時間の短縮などの効果を見込む。社内ルールの確認では、従来は文書検索に約5分を要していたが、本プラグインにより約30秒で回答と参照元を提示できるなど、大幅な効率化を実現した。
今後はAIエージェントの精度向上や回答速度の改善を進めるとともに、現場ニーズに応じた機能拡張や新規ツールの開発を推進する方針だ。
