電源開発などの6社で構成する「FAWTコンソーシアム」は、国産の低コスト次世代浮体式風車として期待される浮遊軸型風車「Floating Axis Wind Turbine(FAWT=
ファウト)」の小型実験機を長崎県壱岐市内実証海域に設置し、海上での実証を始めた。これまで実施してきた数値解析、水槽試験、陸上試験などで得られた知見を踏まえ、実海域で技術成立性の検証を進める。
コンソーシアムには、電源開発、東京電力ホールディングス、中部電力、川崎汽船、住友重機械工業、アルバトロス・テクノロジーが名を連ねる。
実証で使う実験機は、3枚の直線翼から構成する垂直軸型風車と円筒浮体を組み合わせた構造で、ローター直径は9・3メートル、浮体直径は1・7メートル、最大出力は20キロワットとなる。海底アンカーに接続された3本の係留システムにより位置保持をする。
実証終了後は実験機を撤去し、各部材の状態調査・分析を行い、長期運用のための課題を明らかにし、今後の大型化に向けた設計高度化に活用する予定だ。
成果と並行して進めている大型機に向けての基礎検討を発展させて、メガワット級実証機の開発へと展開し、将来的な商用化を目指す。
