日本建設業連合会(押味至一会長)は、法人会員112社の回答を集計した2025年度決算(単体)状況をまとめた。建設需要が高水準で推移する中、完成工事高の合計は前年度比1・4%増の18兆3610億円となり、4年連続のプラスとなった。コロナ明けに受注した低採算案件が消化されるとともに、発注者の理解による価格転嫁の進展や建設現場の生産性向上などが重なり、特に利益面の改善が鮮明となっている。完成工事総利益率は4年ぶりに2桁台に乗った。
売上高の合計は、1・4%増の19兆4780億円となった。回答企業のうち67社が増収、45社が減収で、大手層がプラスをけん引しているという。10%以上の伸び率となった企業が最多の30社だった。
完成工事総利益(粗利)は、プラスに転じた前年度の勢いをそのままに、29・3%増の2兆3080億円とさらに拡大した。この5年間で2兆円台に乗るのは初めて。粗利率は、前年度より2・7ポイント上昇して12・6%となった。粗利率が10%以上の企業は83社だった。
粗利率の大幅な改善に伴い、営業利益は44・9%増の1兆3180億円、経常利益は45・7%増の1兆4590億円、純利益は48・2%増の1兆2830億円と、いずれも大幅なプラスとなった。
自己資本は9・6%増の10兆2200億円となり、前年度の微減からプラスに転じた。自己資本比率は1・3ポイント上昇して42・9%となっている。
利益が拡大傾向にあるものの、有利子負債は3・7%増の3兆5790億円と増加した。完工高の増加に伴う下請け代金の支払い増加に対応するための借り入れ増加や金利上昇などが背景にあるとみられる。売上高有利子負債比率は0・4ポイント上昇の18・4%で、過去5年間で最も高くなっている。
