東京都立川市は、DB(設計施工一括)方式の採用を予定していた「立川第三中学校建て替え事業」と「第三小学校/錦児童館/錦学童保育所複合施設整備事業」の整備方針を見直すことを明らかにした。物価高騰や人手不足が顕著となり、先行事業でも遅れが生じる中、当初の計画どおり落札が見込める状況ではないと判断した。教育委員会と連携して長寿命化改修なども見据えて再検討する。電気・機械設備など劣化が激しい部分については、整備方針の決定を待たずに早期に改修工事に着手する。
理由の一つが、先行して進めていた建て替え事業の遅れだ。DB方式を採用した第二小学校・高松児童館・曙学童保育所複合施設整備事業では、2023年10月の一般競争入札が不調となり、公募型プロポーザルに切り替えて25年1月に契約を締結。同じくDB方式を採用した立川第五中学校の建て替え事業は、24年2月の一般競争入札、同年11月のプロポーザルがともに参加者がなく中止となり、25年に設計施工分離発注方式に変更した上で10月に設計の契約を締結した。建築資材や人手不足などが影響し、どちらも当初から2年ほど遅れて事業が進んでいる。
さらに、25年度に第三中と第三小を対象に実施した構造躯体等劣化調査(耐用年数評価)では、全8棟のうち3棟の耐用年数が100年超となるなど、鉄筋の腐食が軽微な状況にとどまっていることを確認した。この結果、長寿命化改修なども視野に入れた整備方針の再検討に至った。決定時期など具体的な見通しは立っていない。
一方、両校では建築、電気設備、機械設備で経年劣化が顕著になっている。更新目安を超過しているものも多数存在するため、整備方針検討と並行して早急に予算を確保した上で改修工事に着手する方針だ。それぞれの事業予定地は、第三中が羽衣町3ー25ー6、第三小が錦町3ー4ー1。
