前橋市の千代田町中心拠点地区市街地再開発準備組合は、同地区第一種市街地再開発事業の検討状況を明らかにした。建設費の高騰を受け、市立図書館を単独で整備し、解体予定だったスズラン新館の建物を利活用するなど再開発計画を大幅に見直すことで事業費を抑える考えだ。今後のスケジュールについて、準備組合は検討中としながらも「今年度内の都市計画手続きに着手するイメージは持っている」としており、当初計画で示していた2030年度の工事完了から1年ないし2年程度の遅れが見込まれる。
検討案によると、共愛学園(前橋市)を事業者に、小学校と中学校を統合した一貫校と都市型共同住宅を配置する計画だった東街区では、現スズラン新館を改修し利活用する。隣接するスズラン本館は解体し、現在の中央イベント広場に代わる新たな広場として整備する。
商業・オフィス・次世代図書館の機能が一体となった複合施設の整備を計画していた西街区には、延べ8000平方メートル程度の前橋市立図書館を単独で整備する。図書館以外は民間による商業施設を整備する予定で、商業運営事業者と協議を進めている。
同事業を巡っては、25年8月時点で総事業費を約470億円と試算した。しかし、同年11月の最新見積もりで建築費が20%以上も上昇したことから、今年2月に事業全体の抜本的な見直しに着手していた。市の担当者は、検討案では総事業費を大幅に減少する見通しとし、市の負担額約220億円の減少も見込む。
見直し前の25年8月時点でのスケジュールは、26年度までに事業計画、組合設立認可、実施設計、権利変換計画の認可を経て、同年度から工事に着手。30年度の工事完了を目指していた。事業協力者は大和リース、ヤマト、大和ハウス工業、石井設計、小林工業、ユーデーコンサルタンツで構成する6社JV。
