愛知県豊川流域の地元企業が参画する東三土木研究会(鈴木雅人会長)と新城土木研究会(伊藤誠会長)は、「東三河を水がつなぐプロジェクト」を始動した。国土交通省が整備を進める設楽ダムの完成による流域地域でのメリットや、ダム建設に関連する土木工事の役割・魅力を発信する。中部地方整備局設楽ダム工事事務所と愛知県が後援している。
両会が主体となり、豊川流域の新城市、豊川市、豊橋市、田原市、蒲郡市の企業と行政が連携する。プロジェクトの第1弾として、ラジオナビゲーター・とよかわ応援大使の小林拓一郎氏がナレーションを務めるPR動画「みずのおくりもの」とポスターを制作した。
ポスターでは、「設楽ダム建設中!」と題し、同ダムによる地域貢献や洪水・渇水対策、建設DX(デジタルトランスフォーメーション)の導入をアピールしている。動画ではオリジナルキャラクターを通じてダム工事を分かりやすく表現し、幅広い世代に興味を持ってもらう。
ダム建設に伴い整備が進められている道路など、地域の安全・安心や暮らしを支える土木工事にも焦点を当てている。地域の基盤をつくり、未来へつないでいく建設業の仕事や、そこに携わる思いなども広く周知する。
ポスターは各自治体の施設や学校などに掲示する。今後は出前授業や現場見学会、フォトコンテストの現場撮影会などを開いて情報発信する。
19日に新城市の同事務所新城庁舎で完成報告会を開いた。鈴木会長は「ダムの役割や地域の暮らしにもたらすメリットを幅広く伝え、土木工事の魅力や建設業の役割を地域の皆さんに知ってもらいたい」とあいさつした。続いて、伊藤会長が「若者が少しでも建設を好きになり、従事するきっかけになってほしい」と力を込めた。
これを受け、同事務所の舘井恵所長は「地域建設業から発信してもらうことで、行政だけでは届かなかった範囲にも広報できることを期待している」と話した。
設楽ダムは、愛知県設楽町の豊川に設置する重力式コンクリートダム。堤高約129mで、総貯水容量は9800万m3。2034年度の完成を目指す。

