日本キャタピラーは、尼崎重機と共同で、階上・地下解体工事の専用機「Anatra」を開発し＝写真、受注を開始した。ベースとなる後方小旋回型油圧ショベル「Cat　315FL」に通常装着するアタッチメントより、1クラス大きい20tクラス油圧ショベルのアタッチメントが装着可能。ショートリーチ専用機のため軽く作業スピードが向上し、燃費も向上する。
　またブーム・アームの稼動角度が大きく、階上・地下解体で必須となる手元作業や階下に降りる動作の際に不安なく作業できる。アームやシリンダーの出っ張りをなくして梁などに接触するリスクを大幅に低減したほか、配管を集中させることでオペレーターの死角部分を少なくし、配管の破損リスクも低減した。
　ショートリーチ専用の「Anatra」のほか、階上・地下解体だけでなくブームとアームを切り替えることで多様な解体作業にマルチ対応できる「Probo」シリーズも用意した。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら