【駐車場火災】より少ない水量で抑制、設置・維持管理コストも減! 三菱地所設計らが特許 | 建設通信新聞Digital

4月17日 水曜日

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【駐車場火災】より少ない水量で抑制、設置・維持管理コストも減! 三菱地所設計らが特許

 三菱地所設計は22日、斎久工業などと共同開発した水だけで駐車場火災を抑制する「NFシステム」(閉鎖型水噴霧設備)の特許を取得したと発表した。
 同社が斎久工業、千住スプリンクラー、能美防災、ホーチキとともに開発したNFシステムは、建物の屋内駐車場に使われる泡消化設備に代わるものとして開発された消火薬剤を使用しない駐車場火災抑制システム。従来の水噴霧消化設備に比べて少ない水量で火災を抑制できるように放水圧力を上げるとともに、デフレクター(散水板)の形状を改良したNFヘッドを開発・適用している。
 建物の用途によって屋内駐車場の天井高さが異なるため、高さに応じて効果的な散水ができるように高天井用と低天井用のヘッドを開発。これにより、従来の水噴霧消化設備や泡消化設備に比べて設備構成を簡素化させることができた結果、設置コストを抑制し、設置後の維持管理も容易になるという。また、泡消化剤を一切使用しないため、廃棄物処理も不要としている。
 2015年に大手門タワー・JXビルに初採用され、大手町フィナンシャルシティグランキューブ、大手町パークビル、GINZA SIX、(仮称)丸の内3-2計画などで実績を重ね、第12回環境設備デザイン賞最優秀賞など多数の受賞歴がある。

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