【小水力発電】落差1メートルでもOK! 「相反転方式」で効率化 協和コンサルタンツ | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【小水力発電】落差1メートルでもOK! 「相反転方式」で効率化 協和コンサルタンツ

 協和コンサルタンツは、1mの落差水路で発電可能な「相反転方式落差型小水力発電装置」のデモンストレーションを9日から福島県白河市で開始した。発電機の磁石を回転させて発電する従来技術と異なり、磁石の外側にあるコイルも同時に逆回転させる「相反転方式」の機構を採用することでモーター部の回転数を上げ、少落差でも効率よく発電することを可能とした。内・外ロータが逆方向に回転するため、回転方向に発生する力が相殺され、強固な設置工事は不要で簡易に短期間で設置可能なことも大きな特長だ。

設置の様子

 同市から設置場所の提供を受けてデモンストレーションを行う。期間は10月31日まで。地元住民が小水力発電への関心を高める機会とするほか、地域小学校の防犯・防災、環境教育に活用される予定だ。今後、農業の6次産業などのさまざまなまちおこし時の電源や非常用電源としての活用方法も検討していく。導入検討団体向けにセミナーを含む実機見学会の開催も予定している。
 今回設置した装置の発電能力は、落差1m、使用水量毎秒0.15m3で発電出力が450ワット、1日の総発電電力量は10kW時となる。設置場所は白河市田島地先。

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