【食品廃棄物で発電】バイオリサイクル工場が本格稼働 JFEエンジ・JR東日本ら | 建設通信新聞Digital

4月24日 水曜日

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【食品廃棄物で発電】バイオリサイクル工場が本格稼働 JFEエンジ・JR東日本ら

 JFEエンジニアリング、JFE環境、JR東日本、東日本環境アクセスが共同で設立したJバイオフードリサイクル(横浜市、蔭山佳秀社長)は6日、横浜市に建設し8月に完成したJバイオフードリサイクル横浜工場で、本格的な発電開始にあわせて発電式を開いた。JFEグループとJR東日本グループの初の協業となる事業で、食品廃棄物から再生可能エネルギーを創出する。2018年度は処理能力の6割の1日当たり48tを受け入れ、21年度以降からフル操業の同80tを目指す。

1日80tの処理能力を持つ

 同工場は食品廃棄物をメタン発酵処理し、その過程で発生するバイオガスを利用して発電する。発電した電力は施設で利用するほか、FIT(固定価格買取制度)を活用してJFEエンジニアリング子会社のアーバンエナジーに売電する。処理能力は1日当たり産業廃棄物40t、一般廃棄物40tの計80t。発電出力は1800kW、年間発電量は約1100万kW時。設計施工はJFEエンジニアリングが担当した。
 東日本環境アクセスはJR東日本グループが運営する駅ビルなどから、JFE環境は食品工場などから食品廃棄物をそれぞれ収集・運搬する。収集・運搬からリサイクル処理、売電・電力供給までワンストップで提供する。
 同日の式典には約80人が参加。冒頭、蔭山社長は「きょうの式典を迎えられ社員一同うれしく思う」とあいさつした。

式典のテープカット

 JFEエンジニアリングの大下元社長は「環境、エネルギー、リサイクルを調和させたプロジェクトとなる。この事業を契機に輪を広げて循環型社会の実現へ注力する」と述べた。 JR東日本の新井健一郎常務取締役は「安全で安定した稼働を続けサスティナブル社会の実現に貢献することを願っている」と話した。

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