横浜市は、客船ターミナルや商業施設などからなる「横浜ハンマーヘッド」の隣接地に整備していた広場「ハンマーヘッドパーク」と歩行者デッキ「ハンマーヘッドデッキ」を28日に供用する。横浜ハンマーヘッドとパークを結ぶデッキの突端部分はピラミッド形状の階段で、座りながらみなとみらい21地区の眺望を楽しめる。パークは客船の入出港時に見送りなどができる多目的スペースとなる。
約0.3haのパークの基本設計はアジア共同設計コンサルタント(横浜市)、実施設計は日本エンジニアリング、施工は岳南建興(横浜市)とNB建設(横浜市)が担った。
パーク中心にある日本初の荷役専用クレーン「ハンマーヘッドクレーン」も見所だ。同クレーンは、2001年までの88年間、貨物の積み降ろしに使われ、横浜港の近代化を支えてきた。18年には土木学会推奨土木遺産に認定された。
横浜ハンマーヘッドの商業施設とホテルは19年10月、客船ターミナルは11月に開業・供用しており、今回のデッキとパークの開通・開園で、一層にぎわいのあるエリアとなりそうだ。