【北海道開発局旭川開建】環境にも最大限配慮! 地域住民待望のサンルダムがついに完成 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【北海道開発局旭川開建】環境にも最大限配慮! 地域住民待望のサンルダムがついに完成

 北海道開発局旭川開発建設部が、天塩川水系サンル川の下川町で建設を進めていたサンルダムが完成を迎え17日、同町公民館で竣工式が開かれた。関係自治体や地元選出国会議員、施工関係者、地域住民ら約270人が参加し、待望の完成を祝った。施工は大成建設・熊谷組・岩倉建設JVが担当した。
 竣工式で、樺澤孝人旭川開発建設部長は地権者に感謝の意を示すとともに「過去に幾多の洪水に見舞われてきたが、ダムの完成により地域産業の発展を図るとともに潤いある水辺空間の創出などの効果が期待されている。今後は、豊かな湖水と美しい景観が観光資源として地域の方々に愛されるよう、活性化に向けて取り組んでいく」とあいさつした。
 事業者を代表して工藤彰三国土交通大臣政務官は「このダムは合理化を目指す台形CSGダム型式を採用し、サクラマスなどの生育環境保全のため約7kmにわたる魚道を設置するなど、優れた技術を世界に示す先駆けとなるダムだ。水道用水の確保はもとより地域の安全、安心の向上と社会基盤の安定に貢献し、観光振興にも寄与するものと期待している」と述べた。来賓のあいさつに続きくす玉開披を行い、夏野俊一サンルダム建設と町の活性化を図る会会長の音頭で参加者一同が万歳三唱し、喜びを分かち合った。
 サンルダムは、下川町字珊瑠に建設された多目的ダム。天塩川流域一帯の洪水調節のほか、流水の正常な機能の維持、水道用水の確保、発電を目的として建設した。
 ダム形式は台形CSGダムで、堤高は46.0m、堤頂長は350m、湛水面積は3.8km2、総貯水容量は5720万m3。

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