【九州北部大雨災害】人命救助最優先、応急対応に全力で! 国交省がTec-Force広域派遣を開始 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【九州北部大雨災害】人命救助最優先、応急対応に全力で! 国交省がTec-Force広域派遣を開始

 国土交通省は28日、九州北部地方の前線に伴う大雨災害を受け、災害対策本部を設置した。同日朝に開いた第1回災害対策部会議で石井啓一国交相は、人命救助を最優先とし、関係機関と一体となって必要な災害応急対応に全力で取り組むことなどを指示した。国交省は九州地方整備局に向け、他の整備局からTEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)の広域派遣を始めた。
 長崎県平戸市で降り始めからの総雨量が434mmに上り、観測史上1位を更新するなど、活発な前線によって九州北部地方で断続的に猛烈な雨が降っていることから、気象庁は佐賀、福岡、長崎の3県に大雨特別警報を28日に発表した。29日にかけて非常に激しい雨が続く恐れがあり、土砂災害の危険度が高い状態は30日まで続くとしている。
 28日午前8時30分現在、牛津川(佐賀県小城市)、松浦川(同伊万里市)、巨瀬川(福岡県久留米市)の国管理3河川で越水による浸水被害が発生している。道路は、高速道路2路線4区間、直轄国道6路線8区間、補助国道2路線2区間、県道11区間が被災している。
 今回の大雨災害で長崎県は28日、佐世保市江迎町すえたちばな地区の国道204号で法面崩壊が発生したため、長崎県建設業協会に対して会員企業による応急復旧を要請した。

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