LIXILは、東京を舞台としたデザインとアートの祭典「DESIGNART TOKYO」(デザインアートトーキョー)の一環として、東京都渋谷区の代官山T-SITE GARDEN GALLERYで、空間の新しい区切り方を提案する展覧会「間の間(あいだのま)」を開き、光や風を通すフェンスなどを展示した。
羽賀氏は「10年ほど先まで考えた提案なので、現在のデザインとは異なった、いわばフェンスらしきもの、ひさしらしきものと、異質に見えると思う。社外との議論が深まれば」と狙いを説明した。
展示物の中で、新しい形のフェンス「ゆらぎ」について、デザインを担当した和田氏は「カーボン素材によって、昔の竹垣のような光・風・音などをある程度通す空間の仕切り方を提案した。合理性や生産性の追求により後回しにされていた使用者の情緒を、エクステリアに取り込みたかった」とデザインの意図を語った。