【西日本シティ銀行】本店ビルなど3棟再開発 磯崎新アトリエの助言を得つつ一部移設・保存も | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

公式ブログ

【西日本シティ銀行】本店ビルなど3棟再開発 磯崎新アトリエの助言を得つつ一部移設・保存も

 西日本シティ銀行は、福岡市のJR博多駅前の本店本館ビルなど同行が所有する3施設を、福岡地所と共同で再開発すると発表した。いずれも福岡市の都市機能更新誘導策「博多コネクティッド」の対象内にあり、インセンティブ(優遇措置)を活用する。本店ビルは2020年6月に解体着手し、22年7月の着工、25年2月の完成を目指す。

新本店ビル開発予定地

 計画では、老朽化が進む築48年の本店ビル(敷地面積5226㎡)、築51年の本店別館ビル(博多区博多駅前1-3-6、敷地面積2945㎡)、築40年の事務本部ビル(同1-11-6、敷地面積3293㎡)を再開発する。別館ビルと事務本部ビルは25年5月に解体着手し、28年9月の完成を見込む。事業主体は両者が設立したSPC(特別目的会社)の「Walk」となる。

賑わいのイメージ

 新本店ビルは、低層部を商業施設とし、余剰が生まれれば上層階にオフィスフロアを設ける。博多コネクティッドにより容積率の緩和が認められれば1300%程度が見込まれ延べ床面積は現本店ビルの2倍程度が可能となる。現本店ビルは建築家・磯崎新氏の設計で、インド砂岩を張り巡らせた斬新な外観となっており、再開発では磯崎新アトリエの助言を得ながら一部移設・保存する予定だ。

連鎖的再開発対象地の位置図

建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら