西日本シティ銀行は、福岡市のJR博多駅前の本店本館ビルなど同行が所有する3施設を、福岡地所と共同で再開発すると発表した。いずれも福岡市の都市機能更新誘導策「博多コネクティッド」の対象内にあり、インセンティブ(優遇措置)を活用する。本店ビルは2020年6月に解体着手し、22年7月の着工、25年2月の完成を目指す。
新本店ビルは、低層部を商業施設とし、余剰が生まれれば上層階にオフィスフロアを設ける。博多コネクティッドにより容積率の緩和が認められれば1300%程度が見込まれ延べ床面積は現本店ビルの2倍程度が可能となる。現本店ビルは建築家・磯崎新氏の設計で、インド砂岩を張り巡らせた斬新な外観となっており、再開発では磯崎新アトリエの助言を得ながら一部移設・保存する予定だ。