【安心・安全なまちづくりに】防災力を高める! 森ビルが7施設で総合震災訓練 LPWA実装段階に | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【安心・安全なまちづくりに】防災力を高める! 森ビルが7施設で総合震災訓練 LPWA実装段階に

 森ビルは17日、東京都港区の虎ノ門ヒルズや六本木ヒルズなど管理・運営する7施設で総合震災訓練を実施し、全社員1300人が参加した。このうち虎ノ門ヒルズの訓練では、周辺の事業者が参画する「虎ノ門地域滞留者対策推進協議会」から約30人が参加し、町一体での訓練を実施した。低消費電力で広範囲をカバーする通信規格「LPWA」を活用した社員の位置情報把握訓練、外国人に対応した帰宅困難者の受け入れ訓練を行った。
 今回の訓練では、2018年から実証実験を始めたLPWAの取り組みを「森ビル災害活動サポートシステム」として実装段階に移行した。
 災害活動中の社員が携帯する送信機を、管理施設屋上に設置した受信機が位置情報を受信し、災害対策本部で現在地や、どのルートをたどったのかを把握する。社員の家族も専用アプリから確認できる。開発に携わった矢部俊男メディア企画部長は「安心・安全なまちづくりには、社員の安全を守ることが重要」と話す。
 このほか、帰宅困難者受け入れを想定した誘導訓練、エアーマットなどの備蓄品や救援物資の配布などを実施した。説明を多言語化して外国人にも対応した。虎ノ門ヒルズ活動班リーダーの中裕樹氏は「大規模な開発が行われ、国内外から人が訪れるエリアだからこそ防災力を高めていく」と訓練の意義を述べた。

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