【付加価値高め普及へ】高耐久アスファルト舗装に廃プラ使用 日本道路と花王が技術確立 | 建設通信新聞Digital

5月19日 日曜日

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【付加価値高め普及へ】高耐久アスファルト舗装に廃プラ使用 日本道路と花王が技術確立

 日本道路と花王は、高耐久アスファルト舗装「スーパーポリアスコン」に使用する高機能改質剤「ニュートラック」の原料の一部に、廃プラスティック(PET)を使用するリサイクル技術を確立した。舗装1㎡当たり500mmのペットボトル15本分の廃PETの再利用が可能で、性能は従来品と同等程度を実現。2021年からの実用開始を目指しており、年間20万㎡の施工を目指す。

供試体(右)や試験施工で従来品同等の高耐久を確認


 スーパーポリアスコンは、重車両の走行・制止荷重によるわだち掘れ対策として一般的な半たわみ性舗装よりも工期を短縮でき、ポリマー改質アスファルト舗装よりも高耐久であることを強みとした舗装だ。新東名高速道路浜松サービスエリアで採用されたほか、重交通道路や大型物流施設、工場構内、港湾・鉄道のコンテナヤードなどへと展開を進めており、19年4月から現在までに約6万㎡の施工実績がある。

 今回、粉末化された回収PETを花王独自の変性・配合技術でニュートラックの原料に混合可能としたことで、これまでの高耐久・短期施工という特長に加えて、廃PETの処理問題や地球環境への負荷低減などに貢献できる技術とした。コストは現状では従来品より高いものの、いずれは同等程度にすることを目指す。

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