【非接触登録装置適用など拡充】日立製作所と日立ビルシステムが感染リスク対策の強化を発表 | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【非接触登録装置適用など拡充】日立製作所と日立ビルシステムが感染リスク対策の強化を発表

 日立製作所と日立ビルシステムは22日、エレベーター用感染症リスク軽減ソリューションを強化すると発表した。新たに開発した強制換気ファンや「ナノイーX」発生装置の連動で、乗りかご内を清潔に保つ「かご内クリーン運転」と、乗りかご内の積載量に応じて、密集度を3段階に分け、段階に応じた注意喚起のアナウンスと運転制御で混雑を防ぐ「密集回避運転」のソリューションは、新設エレベーターのオプション(有償付加)仕様として23日から、リニューアル時メニューでは2021年1月から販売を始める。

「かご内クリーン運転」の概要


 また、センサーに手をかざすことでエレベーターのボタンに触れずに呼び出しや行先階登録の操作ができる「非接触登録装置」の適用対象を、従来の新設エレベーター向けから拡充、リニューアル時のメニューに追加し販売を23日から始める。

 かご内クリーン運転は、強制換気ファンと空気のさまざまな汚れを抑制し、清潔で快適な空間を提供するナノイーX発生装置を組み合わせ、エレベーターの乗りかご内の換気、空気清浄を実施する。

 密集回避運転は、密集度を「低い」「高い」「かなり高い」の3段階に分け、乗りかご内の密集を回避する仕組み。「低い」では、密集を避けた乗車を促すアナウンスを実施。「高い」場合は、アナウンスが流れてドアが閉まり、途中階での呼び出しに応じず、行先階に直行する。「かなり高い」では、密集状態の解消までアナウンスで降車を促して待機するとともに、乗り場の密集を防ぐため、自動的に別のエレベーターを呼び出す。

 非接触登録装置の適用は、新設エレベーターが標準型エレベーターの「アーバンエース」、既設エレベーターは、現行のリニューアルメニューでリニューアルを実施する標準型エレベーターが主な対象となる。

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